技術者ブログ-ローコードツールのトレンドについて②

技術者ブログとして日ごろ取り組んでいる学習内容を紹介します。
今回は、ローコードをテーマにしています!

今回のテーマ『ローコードツールのトレンドについて』

前回:技術者ブログ-ローコードツールのトレンドについて – dandelionS Blog
は2021年7月にローコードツールのトレンドについて、ブログを作成しておりました。
弊社でもOutSystemenの経験者が増えてきており、今後のローコードツールの動向がどのようになっていくか?という目線でトレンド調査を再度実施いたしました。

【ローコード・ノーコードとは】

アプリ開発を効率化するためにローコード・ノーコードツールの導入が進んでいます。これにより、開発スピードの向上や開発コスト削減が可能になっています。

・ローコード:最小限のコーディングでアプリ開発を行える。プログラミングの知識が必要だが、柔軟なカスタマイズが可能。
・ノーコード:コーディング不要で直感的にアプリを作成できる。カスタマイズ性は限定的。

【代表的なツールと比較表】

ローコード・ノーコードプラットフォームのシェア率は、主に市場での認知度や導入企業数に基づいています。以下は、シェア率が高い順に並べた主要なプラットフォームです。

【Microsoft Power Apps】
Microsoftの製品群(特にOffice 365やAzure)と統合が強力で、企業内で広く使われているため、シェアが非常に高い。Microsoftエコシステムの一部として、業務アプリケーションを簡単に作成・管理できます。
導入事例: 世界中の企業や組織で採用されており、特に中小企業から大企業まで幅広い規模で使用されています。

OutSystems
エンタープライズ向けに特化したローコードプラットフォームで、大規模なシステムや複雑なアプリケーション開発に強みがあります。自動化やAI機能が強化されており、特に大手企業に導入されています。
導入事例: 多くの大手企業、特に金融、製造業、公共機関で使用されている事例が多いです。

【Mendix】
特に大企業やエンタープライズ向けのアプリケーション開発に強みを持つローコードプラットフォーム。SAPとの統合や産業特化型のアプローチが特徴です。クラウドおよびオンプレミスで使用可能で、高度な開発環境を提供します。
導入事例: 多くの大企業で導入されており、特に製造業や物流業界での採用が目立ちます。

【Appian】
ビジネスプロセス管理(BPM)に特化しており、業務プロセスの自動化や複雑なワークフローの管理に強みがあります。エンタープライズ向けで、特に業務オペレーションの効率化を図る企業で利用されています。
導入事例: 銀行や保険、製薬業界などで採用事例が多くあります。

Power Appsは、Microsoftと密接に統合されているため、特に企業内での採用が多いです。
OutSystemsやMendixも大手企業での導入が進んでおり、特にエンタープライズ向けアプリケーション開発に強みを持っています。

【ローコード・ノーコードの今後について】

ローコード・ノーコードツールの将来性は非常に有望で、市場規模の拡大技術革新が進むことで、今後さらに影響力を増すと考えられています。特に、AIとの統合開発スピードの向上が企業や個人開発者にとって大きなメリットになってくる。

【市場規模】
2022年のローコード・ノーコード市場は約170億ドルとなっているが、
2027年には約450億ドルに成長すると予測されている。
→市場規模は今後5〜10年で急速に成長すると予想されています。

【今後のローコード・ノーコード市場で注目されるトレンド】
・AIとローコード・ノーコードの融合強化
AIが開発プロセスを自動化され、自然言語でのアプリ開発からコーディング不要になる。また、AIがUI/UXの最適化やコード生成を支援することになる。
例.Power Appsの「Copilot」やOutSystemsの「AI Mentor」の利用
①開発者が「商品管理アプリを作って」と入力 → AIが自動でアプリを構築することが可能
②ユーザーの行動パターンからUI配置をAIが自動最適化される
③AIの進化により「ノーコード化」がさらに進み、複雑なロジックやデータ分析もAIが担当
④開発者の役割が「コーディング」から「設計・運用」にシフト
⑤AIがコードを書く → 開発者がロジックを微調整という流れとなる

【まとめ】

ローコードツールのシェア率で考えると、MicrosoftPowerAppsが非常に高いが、OutSystemsも高い順位をキープしていることが分かった。
大企業に導入されていることが多いが、今後シェアも増えて中小企業や一般ユーザーにも普及するのかがツール変更のポイントになってくるかと感じた。
将来的にはローコードとAIが融合して、開発者は設計を行い、AIがコードを作成するといったノーコード化が進んでくることもあり、OutSystemsでもAIと融合して何ができるのか?をさらに検討していくことが重要だと思います。

今回はトレンド紹介と今後のツールの予測について説明しましたので、
次回はOutsystemsとAIが融合してどのようなことができるのか等を紹介したいと思います。