技術者ブログとして日ごろ取り組んでいる学習内容をご紹介します。AI、ビッグデータをテーマにしている第1ユニットです。 前回の記事では、チャットボット「ChatGPT-4o」を使って、コンテンツ作成、教育と学習、ビジネスソリューションの可能性について取り上げました。
今回は、私たちの主な業務であるシステム開発において、品質を確保するためにシステムテストにAIを導入し、どのように省力化できるかに注目します。
1. Selenium 4
概要
Seleniumは、オープンソースで広く利用されているテスト自動化ツールで、特にクロスブラウザテストに適しています。最新バージョンのSelenium 4では、UIの要素を操作するためのAPIが改善され、より直感的なテストスクリプト作成が可能です。AIプラグインと組み合わせることで、動的なUI要素の検出も強化されています。
- 利用率: 高
- 利用価格: 無料(オープンソース)
- 利用難易度: 中級者向け
- 公式サイト: Selenium公式サイト
2. Cypress
概要
Cypressは、JavaScriptをベースにしたWebアプリケーションのテスト自動化ツールで、特にフロントエンド開発者に人気があります。リアルタイムでテスト結果を確認でき、設定もシンプルなので初心者でもすぐに使い始めることができます。エンドツーエンドテストに最適で、複雑なユーザーフローのテストも容易に行えます。
- 利用率: 高
- 利用価格: 無料プランあり、プレミアムプラン有料
- 利用難易度: 初心者〜中級者向け
- 公式サイト: Cypress公式サイト
3. Katalon Studio
概要
Katalon Studioは、コードを書かずにテストを自動化できるツールで、Webアプリケーション、モバイルアプリ、APIなど幅広いテストシナリオに対応しています。GUIベースで操作できるため、プログラミングに不慣れな人でも直感的にテスト作成が可能です。エンタープライズレベルの機能を提供しつつ、無料プランも利用できるため、初心者から上級者まで幅広く利用されています。
- 利用率: 高
- 利用価格: 無料プランあり、エンタープライズプラン有料
- 利用難易度: 初心者〜中級者向け
- 公式サイト: Katalon Studio公式サイト
4. Applitools
概要
Applitoolsは、ビジュアルテストに特化したツールで、デザインやUIの変更をAIが自動的に検出します。特にビジュアルレグレッションテストに強く、UIやUXの一貫性を保つためのテストに最適です。デザインの細かな違いを検出する機能により、フロントエンドやデザインの品質保証に役立ちます。
- 利用率: 高
- 利用価格: 有料(無料トライアルあり)
- 利用難易度: 初心者向け
- 公式サイト: Applitools公式サイト
今回は、システム開発におけるAIを活用したテスト自動化ツールについて紹介しました。次回は、これらのツールを実際に使用してみた体験談や感想をお伝えしたいと思います。どのツールがあなたのプロジェクトに最適か、ぜひ参考にしてみてください。