技術者ブログとして日ごろ取り組んでいる学習内容をご紹介します。
今回は、クラウドをテーマにしている第3ユニットです。
クラウドの利点は何か、対となるオンプレミスと比較してみました。
オンプレミス(on-premises)とは
premises(複数形)には、建物や構内などといったの意味があります。
それを由来として、「オンプレミス」という造語で、自社内で各種サーバーや通信回線、そして付随するサービスなどを揃えて、運用する内容を示すようになりました 。
2007年くらいまでは、この「自社運用」の形態以外に自社用のサーバーや通信回線を設置する方法がなく、「オンプレミス」が一般的な方法でした。
クラウド (cloud) とは
一方クラウド(cloud)とは、文字通りの意味では「雲」のことですが、IT分野では「インターネットなどのネットワーク経由で接続できるさまざまなサービス」のことを指しています。
オンプレミスとの比較ではAWSのEC2サービスのように、サーバの貸し出しが注目されることが多いですが、Gmailなどのウェブメールや、Googleカレンダーなどのスケジューラーといった、一般的によく使われているサービスもクラウドの例として挙げられます。
オンプレミスとクラウドの比較
それでは、 オンプレミスとクラウドについてどう違いがあるのか比較してみましょう。
以下の表にまとめてみました。
クラウドのメリット
コストの安さ
オンプレミスに比べて初期費用が安く抑えられ、従量課金制を採択すれば利用分のコストのみで済みます。そのため、企業規模によらず導入を検討することができます。
拡張性の高さ
柔軟にサーバのスペックの変更が可能です。オンプレミスの場合、スペック変更はハードウェア自体を変更する必要があります。
災害復旧や冗長化
障害に対しての復旧が短時間で済み、対策事態も容易に用意することが可能です。
クラウドのデメリット
カスタマイズ性
オンプレミスはすべてを自社で構築するが、クラウドサーバは事業者が提供するサービスに依存するため、カスタマイズできる範囲が限定されます。
接続スピードとセキュリティ
オンプレミスはLAN接続のためスピードは速く、アクセス者の特定も容易です。
流行りのクラウドではありますが、このように向き不向きがあり、どんなシステムでもクラウド化すれば良いというものではありません。特徴を理解することで、より効率的にクラウドを活用できるのではないでしょうか。
今回の技術者ブログはこれで終了になります。
次回以降の記事もお楽しみに。